ひとり暮らしで猫の里親になる方法。8つのポイントを押さえよう

ひとり暮らしで猫の里親になる方法。8つのポイントを押さえよう

ひとり暮らしだって猫と暮らしたいですよね。でも里親では、ひとり暮らしはお断りのこともあります。それには理由がありますが、ひとり暮らしだって猫と暮らせますし、里親になることも可能です。そのための準備を動物保護施設元職員がまとめます。


猫の里親募集で一人暮らし、同棲が敬遠される理由

今後の生活の変化のリスク

猫の里親を探す人は、その猫に関わった以上、猫が二度と路頭に迷うことの無い様にする責任がありますし、猫に幸せになってもらいたいと思っています。

そのため、できる限り「安全な」方に猫を引き取ってもらいたいと考えます。猫にとっての「安全」とは、猫と暮らす環境が整っているのはもちろんですが、暮らす環境に変化が無いということになります。

ひとり暮らしや同棲の場合には、結婚している家庭よりも生活や同居人の変化の可能性が高くなります。本人が飼い続けるつもりでも、結婚、出産の機会に、相手や相手の親から猫を手放す様にいわれることもあります。

猫を譲り渡すのが知人や友人で、信頼できることがわかっている相手であればいいのですが、初対面の相手が「安全」であるかどうかを見極めるのは大変難しいです。

そのために、リスクができる限り低い相手を譲渡先として限定しておくというのは、猫に安全な環境を与えるための一つの手段となるのです。実際に、ひとり暮らしは猫と暮らす上で様々なリスクがあります。

一人暮らしで猫と暮らすリスク

■猫が体調を崩した時の世話

猫が体調を崩せば、病院に通ったり、家で毎日投薬や強制給餌、看病などをする必要が出ることもあります。ひとり暮らしで外でフルタイムで働いている場合には、通院が難しかったり、家で十分な看病をする時間が取れないリスクがあります。

■本人が入院や死亡した時の世話

いくら健康でも、いつ病気や怪我をするかはわかりません。
何かしらの理由で、どうしても飼育継続が不可能になった時にも、猫が路頭に迷わない様にする必要があります。同居する家族がいれば、万一本人が猫の世話を出来なくなってもなっても家族がそのまま世話を継続できますが、ひとり暮らしだとそうはいきません。

また怖いのは、孤独死です。
保護施設で、これまでに何度か飼い主の孤独死で行き場を失った猫を保護したことがあります。室内飼育されていた場合、猫に逃げ場は無く、何日もご飯を食べずに取り残されているのです。

■経済的なリスク

単身の場合、稼ぎ手は本人のみのため、万一稼ぎが無くなった時に同居家族の収入に頼ることが出来ません。経済的に困窮した時に、真っ先に切り捨てられるられるのはペットです。

一人暮らしで猫と暮らすための8つのポイント

ひとり暮らしで猫を飼育するには、上述した様なリスクもありますが、それらを想定した上でしっかりと準備をすることで、猫と暮らすことは可能です。

猫と暮らし始めるには、一人だろうが大家族だろうが、しっかりと環境を整え、様々なリスクを想定して飼育し続けることができるかを熟慮する必要がありますが、ここではひとり暮らしで猫と暮らす時には絶対に考えておかなければならない8つのポイントを紹介します。

1.いざとなった時に助けてくれる人を確保しておく

猫と暮らし始めてから、病気や怪我で自分が猫の世話をするのが辛い時、また入院、やむを得ない事情による外泊などがあることを想定し、その様な時に猫の世話を頼める人を複数確保しておくのは大切です。

その際には、猫の世話をしに自宅に来てもらうことのできる信頼の出来る人物である必要があります。近隣に住む家族や友人がいれば、日頃から猫に会いに来てもらい、猫がその人物に慣れておくのが理想的です。猫を飼い始める前に、いざとなった時に頼めるかどうかの確認をしておきましょう。

更に、万一経済的に困窮した時や、もしも猫よりも先に死亡してしまっても猫が路頭に迷うことのない様に、万一の際に猫を引き取ってもらうことが出来る人を確保しておくことも絶対に必要です。保護団体では、保証人や後見人を立てることで一人暮らしでも譲渡を行っていることも多くあります。里親になる際には必ず確認されます。

2.留守番環境を整える

■事故防止をする
ひとり暮らしに限りませんが、家で猫だけになる時間帯に猫に危険が無いように、目を離していても安全な環境を整えましょう。誤飲、誤食、落下、感電、熱中症などの事故防止のために、物を片付けて、室温管理をしっかりしましょう。

また、危ないからといって留守番の間に猫をケージに閉じ込めるのは、猫にストレスがかかるので避けましょう。閉じ込めなくても危険がなく、快適に過ごせる環境作りをすることが大切です。

■退屈しないような工夫
また、一人でも楽しく遊べるおもちゃや、遊びながらご飯を食べるパズルフィーダーなどを使用して、日中に猫が退屈しない様な工夫もしてあげられるといいですね。

エッグササイザーは、転がすことで少しずつフードが出てくるおもちゃ。
お留守番の退屈しのぎにもなります。

■カメラで見守ることも出来る
留守番の間に猫の様子が心配な場合には、カメラを設置して外出先から猫の様子を観察することも可能です。

ネットワークカメラ ポチカメ
防犯用のカメラですがペットの見守りにも使用できます。
外出先からスマホで愛猫の様子を観察できます。

■トイレ、水、ご飯
留守番時間が長い場合には、トイレを複数用意しましょう。トイレが汚れているとトイレ以外で排泄をしてしまう可能性の他に、排泄を我慢したりストレスを感じて病気になることもあります。

たっぷりの水の他、給餌の時間が開いてしまう時には自動給餌器を使用する方法もあります。

3.帰ったら猫の相手だけをする覚悟をしよう

猫は散歩も要らないし、ずっと構っている必要も無いし、睡眠時間が多くひとりで留守番も出来るし、シャンプーしなくても綺麗、トイレのしつけも不要と、一緒に暮らしていてもあまり手が掛からない大変独立した生き物です。そのため、ひとり暮らしの人が同居するのには向いているといえます。

しかしながら、その様な印象が一人歩きしているためか、初めて猫と暮らす人では「猫がこんなになつくとは思わなかった」という方が多数います。一緒に暮らす人間がやるべきことは、健康管理やトイレ掃除だけではありません。猫は人間になつきますし、愛情を必要としています。また、猫がストレスなく暮らすためには、たくさんの運動をさせる必要があります。

その猫の相手を一人でやることになるので、日中外出をする場合には、帰宅後は猫の相手だけをするくらいの覚悟が必要です。自宅で仕事をしている場合には、仕事の邪魔をされることも覚悟しましょう。

十分に相手をしてあげられないと、猫にストレスがたまり、病気になったり問題行動を起こす原因にもなります。

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