2016年11月28日

ブサカワ犬はいびきをかきやすい?犬のいびきに潜む病気や原因まとめ

愛犬のいびきがこの頃気になる…今までは気付かなかったけど、最近いびきがひどくなってきたということはありませんか?今回は犬のいびきに潜む病気、仕組み、原因などにについてまとめました。


いびきの仕組みは人間と同じ

犬のいびきも人間と同じような仕組みで起こります。改めて、いびきの原因について触れてみましょう。

鼻の上気道が狭くなる

いびきというのは咽頭・鼻腔・喉頭などの上気道が、何らかの原因で狭くなってしまうことで起こる症状です。例えばそれは、花粉などで詰まってしまった、鼻の中の骨などが曲っているなど色々考えらえます。

犬は人間のように鼻をかんだりすることができないので、その症状がだんだんとひどくなってしまい、それに合わせていびきもだんだん大きくなってしまうのです。
呼吸をする時、空気は鼻の気道を通って早く流れます。気道が狭かったり部分的にふさがれていると、気道の粘膜が振動するので「ガガガー」というような音が出るわけです。

おやつ大好き犬は要注意?

犬の大好きな時間でもあるおやつの時間。おねだりをする愛犬に、ついつい余計なおやつを与え過ぎてしまっていませんか?かわいい表情を見せる姿に、どうしても甘くなってしまいがち。

余計に摂取したカロリーを消費していれば問題はないのですが、そうでないと取り過ぎた栄養分がしっかり体についてしまい、肥満の原因にもなりかねません。そして、さらに肥満がいびきの最大の原因になってしまうというダブルパンチをくらうことになってしまいますよ。

今までのライフスタイルやおやつの量などを振り返ってみて、「ちょっと見直したほうが良さそう…」と思い当たる節があれば、今すぐ基本ラインに戻すように心がけましょう。もしかしたら、あなたの愛犬の大きないびきの原因は、生活パターンを改善すれば解消することができる「肥満」なのかもしれません。

ブサカワ犬はいびきをかきやすい

いびきの原因でもう1つ考えらえるのは、生まれ持っての「鼻の構造」。いわゆる、鼻がつぶれているブサカワ犬は生まれつきいびきをかきやすいということです。鼻がつぶれていることで愛嬌のある表情を作り出す犬たちに、どうして?そう思ってしまいますよね。

ちなみに、鼻のつぶれている犬種を「短頭種」と呼びますが、代表的な犬種としては、パグ、フレンチブルドック、ボストンテリア、ペキニーズ、シーズ-、チャウチャウ、狆(ちん)、キングチャールズスパニエル、ブリュッセルグリフォンなどです。

これらの犬種は鼻の穴が生まれつき狭いので、呼吸がしづらかったりすることがあるんです。ですから、必然といびきをかきやすくなるということなんですね。普通のいびきならさほど心配はないと思われますが、あまりにも音量のあるいびきをかくようであれば他の原因が潜んでいるのかもしれません。

原因がわからない時は迷わず病院へ!

生まれつき鼻の穴が狭かったり、肥満が原因でいびきをかく以外に、鼻に炎症を抱えていたり、心臓に問題があることでいびきをかくことがあります。

たばこの煙による炎症

家族の誰かがタバコを吸う場合は、タバコの煙が鼻の粘膜に付着して炎症を起こしている場合があります。「空気清浄器を使っているから心配ないよね?」そう思われる方もいるかもしれませんが、犬は嗅覚が最も優れた動物。少量の副流煙でも繊細な鼻の粘膜を気付けてしまう可能性があります。

アレルギー性の鼻水の症状など

いびきが気になり始めて、それと同時期に鼻水やくしゃみの症状も気になり始めたら、もしかしたら鼻水が詰まってしまっているのかもしれません。呼吸もちょっと苦しくなっているかもしれないので、犬もストレスに感じているはず。特に、アレルギーを持つ犬の場合は鼻水の症状が悪化しがちです。傷ついた鼻の粘膜を治療するためにも、しっかり動物病院で診てもらって下さいね。

心臓肥大や腫瘍がある場合

犬の心臓病の中でも多く見られる「心臓肥大」は、犬が必要としない塩分の過剰摂取によって発症することが多い病気です。言葉通り、心臓が通常以上に膨らんでしまうので、気管を圧迫し、いびきや咳が出ます。
また、鼻の中に何らかの腫瘍ができた場合も、気道を圧迫するので必然的にいびきをかくようになります。腫瘍が大きくなって、気道をふさいでしまうと大変危険な上、悪性の場合は早急な対処も必要になってきますので、原因がわからない時はやっぱり動物病院に連れていきましょう。

いびきに潜む病気・仕組み・原因について まとめ

いびきの原因は肥満など人間と同じ部分もありますが、その他にも、犬種的なもの、鼻水で気道が詰まっている、タバコの煙で鼻の粘膜が傷ついているなどいくつか挙げられます。
心配なのは病気が潜むいびきの場合です。いびきが気になり始めて原因がわからない時は、動物病院でしっかり診察を受けるようにして下さいね。愛犬も呼吸がラクになりますし、何より原因がわかるのはホッとしますから。