2016年11月26日

愛犬との遊び方のコツは?どれくらいの時間遊んであげるのが良いの?

犬の精神年齢は人間の3歳程度と言われています。そのため、普段から誰かと一緒に遊んでコミュニケーションをとるのが大好き。特に飼い主さんが遊んであげることで、絆を深めることができ、色々な芸で二人とも楽しく過ごせます。そこで今回は、愛犬の上手な遊び方のコツをご紹介します。


ついやりがちな間違った遊び方は?

引っ張り合いっこばかりしている

愛犬と布や縄を引っ張り合う遊びは、よくやっている飼い主さんも多いのではないでしょうか。遊び自体は問題ないのですが、引っ張り合いっこは愛犬が持つ狩猟本能を刺激して、夢中になって遊んでくれますが、遊び自体に終わりがないのが問題。

本来狩猟本能は、追っかけて、手に入れて、殺して食べるまでが一連の流れです。しかし、布や縄は食べ物ではないので、いつまでも狩猟本能が治まることがありません。興奮している時は交換神経が優位になり、リラックス中は副交感神経が優位に働きます。

野生では狩猟本能によって獲物をおいかけている間は交感神経が優位になり、食べることで副交感神経に切り替わっています。しかし、布や縄は食べないのでいつまでも交感神経が優位な状態に。その結果、興奮しすぎて疲れているのに愛犬自体が遊びを終われなくなってしまいます。

このような激しい遊びばかりでは、飼い主さんとの協調性や学習能力が身に着かない可能性があります。

おもちゃを離す「ちょうだい」ができない

引っ張り合いっこの遊びの中で、最終的には愛犬におもちゃを上げてしまっている飼い主さんは要注意です。引っ張り合いが白熱してきたら、一旦クールダウンするために愛犬からおもちゃを離してもらうことが大切です。

しかし、興奮している愛犬は「ちょうだい」が理解できていないと、いつまでもくわえて離さず、無理に取り上げようとするとうなったり噛み付いたりすることも。

追いかけさせていない

遊びは基本的に愛犬から飼い主さんが追いかけてもらうスタイルが理想。愛犬の狩猟本能を刺激して、充実した遊びができるだけでなく、狩りの練習にもなります。

反対に、飼い主さんがおもちゃを持った愛犬を追いかけると、これは獲物をとって逃げるという訓練になってしまいます。

愛犬との上手な遊び方のコツは?

それでは、愛犬を成長させる上手な遊び方はどんなことに気をつければいいのでしょうか?

引っ張り合いっこは獲物を追いかけさせる

まず引っ張り合いっこをさせるときは、飼い主と愛犬が縄を引っ張り合うだけでなく、愛犬に縄を追いかけさせましょう。

やり方は、愛犬の前で縄を獲物のように不規則に動かして、狩猟本能を刺激します。
次に、愛犬が興奮して飛びかかりそうになったら「マテ」「お座り」のコマンドで、愛犬をクールダウンさせましょう。

その後、コマンドに従ったら初めて縄をくわえさせて、引っ張り合いっこを楽しみましょう。こうすることで、飼い主に遊びの主導権があることを学ばせ、おもちゃを噛んで離さない時も「ちょうだい」に反応してすぐに落ち着いてくれます。

興奮したらまずはクールダウン、その後落ち着いたら遊びを再開するというサイクルを繰り返すことで、愛犬をむやみに疲れさせず飼い主との信頼関係を強めることができますよ。

ボール遊びはちょうだいでキャッチボール

動くものが好きな愛犬はボールで遊ぶ子も多いですよね。このボール遊びも一人で遊ばせるのではなく、飼い主さんが主導になってキャッチボールを楽しみましょう。

初めはボールに興味を持ってもらえるように、ひも付きのボールで遊ぶのがおすすめ。ひもの部分を掴んでボールを不規則に動かし、獲物のように見せましょう。

その後愛犬が興奮して捕まえようとしたら、紐を引っ張ってすぐに噛まれないように逃げてください。これを繰り返すことで獲物を捕獲する技術が上がり、ボールで遊ぶことは楽しいと学んでもらえます。

また、こちらも愛犬が興奮して噛み付いてきても、「ちょうだい」をしてボールを受け取ってください。始めのうちはおやつと交換という方法にすれば、愛犬にボールを渡すとうれしいことがあると気づいてもらえます。

こうすることで、ボールは飼い主とキャッチボールをして楽しむものだと気づき、コミュニケーションを取りながら楽しく遊べるようになりますよ。

愛犬と遊ぶ時間はどれくらいが理想?

結論としては、愛犬と長時間遊んだから良いというわけではありません。だらだらと遊んでも愛犬や飼い主どちらかが楽しめてなければ、遊ぶこと自体が苦痛になってしまいます。

大事なのは飼い主さんが主体となって愛犬を楽しませてあげること。また、犬は長くても集中力が15~20分ほどなので、15分を1セットにして午前と午後にそれぞれ遊んであげるのもいいかもしれませんね。

また、遊んでいる最中に来客があったり飼い主さんに何か事情ができたら、15分経たないうちに遊びを切り上げましょう。あくまで、遊ぶのは飼い主の都合に合わせることで、主従関係をはっきりとさせられますよ。

ただし、あまりにも飼い主都合で愛犬の遊びたい気持ちをつぶすのは良くありません。愛犬と遊ぶときはスマホを操作しながらなど片手間にせず、精一杯遊んであげることがどちらも楽しめるコツです。

まとめ

愛犬と楽しく遊べれば、それが徐々に持ってこいなどの芸につながっていきます。愛犬も飼い主と遊ぶことの楽しさに気づけば、どんどん学習して色々な芸を覚えていってくれますよ。

遊びながら教育をしていけば、噛み付くなどの問題行動も起こりにくいというメリットも。ぜひただ愛犬にご飯をやって散歩を連れてくのでなく、遊びも取り入れて二人で楽しみましょう。